Huluでチケットを購入し、舞台(配信)を観劇しました。
上白石萌音さんと橋本環奈さんのWキャストで話題となっている、千と千尋の神隠し。
あの不思議な世界をどうやって実演されるのかと思っていましたが、想像をはるかに超える素晴らしい作品で感動しました。
大千穐楽にはコロナ感染で残念ながら出られなかった萌音ちゃん、一日でも早く回復されることを願います。
そもそもHuluはシンガポール(海外)から見れるのか?
VPNを使うと問題なく見れました。
普段からNord VPNを使い、TVerやAmazon Primeを見ているのでおそらく大丈夫だろうとは思っていました。
念のため、事前にHuluトライアル会員となり、テストしてみましたが問題なし。
当日の舞台はライブ映像でしたが、遅延や途切れることもありませんでした。
海外からもこういった作品が楽しめるとは正直思っていなかったので、本当に嬉しく思います。
舞台『千と千尋の神隠し』感想
7月3日 上白石萌音さん主演
上白石姉妹のファンなので、配信が決まったときから楽しみにしていました。
圧巻の演技と、凝った舞台演出、一言では表せないほど素晴らしかったです。
映画をそのまま実写で見ているような感覚でした。映画からキャラクターがそのまま登場したような。
また、どのシーンも上手く再現されていて、映画を見たことある人なら、思わずそのシーンと重ね合わせてしまうはず。
物語が進むにつれて千尋の表情が変わっていくのがわかるし、笑顔が可愛すぎるし、最高です。繊細な表現も上手くて、心が揺さぶられる演技でした。
配信では役者さんの顔がアップで映ることも。一瞬一瞬の表情が完全に千尋で、引き込まれました。
千尋(上白石萌音さん)は言うまでもありませんが、リンさん(咲妃みゆさん)、釜爺(田口トモロヲさん)も良かったです。
配信でもこれだけの衝撃だったのなら、実際に生で観れたらどれだけ感動するんだろう。
「舞台を観に行くこと」、日本に帰ったらやりたいことリストの優先順位「高」に追加しました。
7月4日 橋本環奈さん主演
Wキャストということで、両方見ておきたくなりチケットを購入しました。
萌音ちゃんの千尋とはまた違った千尋が見れて、とても良かったです。というのも、環奈ちゃんの千尋はまっすぐで、心に突き刺さるような演技。
カーテンコールでの、号泣からの堂々とした振る舞いも素晴らしく、一気にファンになってしまいました。
こちらの公演で楽しみにしていた湯婆婆(夏木マリさん)は、さすがの貫禄。映画のままの湯婆婆が拝めて大満足です。
マンパワーで作り上げられた舞台
驚いたことに、舞台はシーンに合わせてすべて人力で表現されていました。セットの建物も立体的で、映像に頼ることなく完璧に再現。
木々や小さなキャラクターも、ひとりひとり顔が見える状態で役者さんが演じられています。
どんどん技術が進化している今、すべてが人力というのは衝撃的でした。
また、舞台の音楽はすべて生演奏。1秒のズレも許されない中、役者さんとも息の合った演奏をされていました。
久石譲さん作曲の千と千尋の音楽もめちゃくちゃ良いですよね。
大千穐楽では、約1時間に渡るカーテンコール。
キャストの言葉にもらい泣きしたのは当然のことながら、並々ならぬチームワークをひしひしと感じました。
好きなものにお金を払うこと
チケットは5500円と、配信にしては高いのでは?と思ったのですが、素晴らしいものを見せてもらった、と大変満足しています。
以前星野源さんのエッセイ「そして生活はつづく」で、「良いものと引き換えにお金を払う」行為が好きだ、というような話がありました。
例えば美味しいご飯を作ってもらった人には、その対価としてしっかりお金を払いたいし、好きなアーティストのCDを安価な中古ではなく、新品の定価で購入したい。
作った本人にお金が届くようにしたい、という気持ちがあるのだそうです。
なるほど。
「お金を使うこと=もったいないこと」というのではなく、応援や感謝の気持ちを伝えるためにお金を払う。素敵な考え方だと思います。
ちなみに星野源さんのエッセイはどれも笑えて元気が出る、素敵な本なのでぜひ読んでみてください。唯一日本からシンガポールへ持ってきた本です。
話が逸れてしまいましたが、舞台 千と千尋の神隠しは素晴らしい作品でした。
配信終了まであと1日、繰り返し何度も観たいと思います。
また、もし興味のある方がいらっしゃれば、感動を保証しますのでぜひご覧ください。