シンガポールで人生の休暇を謳歌する、ふねさんの日記

シンガポール駐在妻です。がんばります。

シンガポールの徴兵制度とアーミーバンド

ローカルの吹奏楽団を通じてイベントに参加したりしていると、やたら上手いプレイヤーにたくさん出会います。

そういう人たちに話を聞くと、「SAF Bandに勤務」、「SAF Band」という答えが返ってくる頻度の多いこと・・・。

 

 

Singapore Armed Forces Band(SAF Band)

シンガポールには徴兵制度があります。
18歳頃から、約2年間。大学在学中に受けている人もいるのだとか。

なんと徴兵期間中でも楽器の上手い人はオーディションでアーミーバンド(Singapore Armed Forces Band)に入れるそう。

www.mindef.gov.sg

 

アーミーバンドは、日本でいう自衛隊の音楽隊(オーディションで超狭き門をくぐり抜けた猛者の集まり)です。
一般的に音大などを出ていても、こういったプロになれるのはひと握り。

もちろん、シンガポールでも就職先としてSAF Bandで働いている人は少ないので(各楽器1~8名)、狭き門なのはこちらも同じかと思いますが・・・。

 

徴兵中も仕事として楽器を演奏し、みっちり鍛えられる生活していたら、そりゃ半分プロみたいなすごいプレイヤーが増えるわけだよなぁと思います。

 

アーミーバンドとして勤務している人も、ローカルの団体に入っていることも多く、楽団のレベルも高いです。

 

アーミーキャンプでのイベントに参加

Nee Soon Campという軍基地で、クラリネット奏者向けのイベントに参加してきました(2022年8月)。

基地の中にあるバンドの練習場などを見学でき、いくつかの団体のアンサンブルを聴けたり、レクチャーを受けられたりするというもの。
楽器持参で、アーミーバンドと参加者が一緒に演奏するコーナーもありました。


いざ行ってみると、まわりは若い学生(高校生・大学生)ばかり。

どうやらイベントの本来の目的は「将来アーミーに就職してもらうため」の宣伝だったようです。

 

若い学生たちの中に30歳が紛れていても何も言われませんでしたが、場違い感は否めませんでした・・・。

とはいえ、エネルギッシュな学生たちと、プロの奏者に囲まれてのアンサンブルは楽しいものでした。

勉強になることも多かったですし、何でも参加してみるものですね。

 

7月に参加したクラリネット大集合イベントにも、総勢100名以上クラリネット奏者が参加していました。
小さい国ながら楽器演奏人口は多いんだなぁと思います。

アーミーバンドの人たちもフレンドリーな人が多く、シンガポール人はユーモアがあって優しい人ばかりだと改めて感じた一日でした。

 

 

◆こちらもおすすめ◆

シンガポールのコンサートホール、エスプラネードホールで演奏したときのこと。

funesan-sg.hatenablog.com 

ローカルの楽団に初めて参加したときはドキドキでした。

funesan-sg.hatenablog.com