シンガポールで人生の休暇を謳歌する、ふねさんの日記

シンガポール駐在妻です。がんばります。

お金で大事なことは「貯め方」より、「使い方」①

最近投資を始めて、お金について考えることが多くなった。投資系YouTuberの動画もよく見ている。お金の貯め方、増やし方についてのノウハウが多く、実際にためになることもたくさんあった。

でも実はそんなことより、何にどういうつもりで「使う」かのほうが大事なんじゃないかと気がついた。

そんななか、夫や友達と話していて、長年もやもやしていたことが腑に落ちたことがある。

 

ひとつは、給料に対する考え方と贅沢することへの後ろめたさ、もうひとつはお金の使い方について。

 

結婚してから、一定の給料を共通口座に振り込み、残りをおこづかいとして管理している。日本で共働きをしていた頃を思い返してみた。

給料に変動がないので、基本的にはおこづかいは3万円ほど。また、ボーナスについても同様。というのも、定時で帰宅し(残業代が発生する機会がない)、出張がないため、毎月の給料のブレが一ミリもない。

公務員なのでボーナスは景気に左右されずもらえるが、職場での評価が良かったからといって、せいぜい1~2万円程度の上乗せしかされない。

(部署が変われば全く違うということも起こり得るが、直近4年ほどはこんな感じだった。)

 

一方、夫は残業(あまりないけど)や出張があるので、毎月の給料はそのときの忙しさによって変動する。ボーナスもしかり。詳しい金額はわからないが、評価が高いと数十万円程度のプラスがあるんじゃないかと思う。それは大事なプライベートの時間を削って必死に働いているんだから、その分は大いに自分のために使ってほしいと思う。

 

わたしは自分のおこづかいを上げてほしいと思っているのではない。十分に足りているどころか、個人名義の預金残高は増えている。なにが不満かというと、「頑張りに対して、目に見えるご褒美(お金)が反映されない」⇒「お金を余分にもらえていないので、自分は頑張っていないんじゃないかという気持ちになる」という結論に至った。

 

共通口座に振り込んだあとの残ったおこづかいをご褒美と思えない。立場上副業ができないので、お金を増やす手段がなく、どうしても節約する方向に力を入れてしまう。その気持ちから、ますますお金を自分のために使うことへの罪悪感が増していく。

ひとつ例にあげると、毎日使うスキンケアにもう少しお金をかけたいけど、思い切れない。消耗品に対して使うお金は、特にシビアに考えてしまう傾向にある。というのも、「今」だけでなく今後「定期的に」かかるお金へと変貌してしまうから。

 

逆に、預金残高がいい感じに増えているのを眺めて、嬉しくなる。これはつまり、これまでの自分の頑張りが目に見えて増えて正当に評価されているように感じているからだと気づいた。

お金はあるのに、なぜ使えないのか。欲しいものを買えばいいのに。と、夫からも言われるし自分でも思っていた。考え方について突き詰めていくと、贅沢にお金を使っていいという「理由」が見つけられないことが原因だった。

 

しかし、若いうちに自分に投資するお金は、リタイア後に自分のために使うお金より圧倒的に価値がある。それは勉強以外にも、美容関係や生活用品、旅行や食事に使うお金も含まれる。

これまで貯めることで満足していたが、それをいかに使うかという「お金の使い方」が一番大事なんじゃないかということに思い至った。

 

友達に、ブランド品が好きでボーナスの度に新しいバッグを買う子がいる。ライブが好きで、推しに全力でお金をつぎ込む人もいる。

すごいと思う。自分の日々のモチベーションをあげるために完璧なお金の使い方をしている。もちろんもっと貯金したほうがいいとか、将来のために勉強にお金をかけたほうがいいとか、そういう意見もあるだろう。

だけどそんなふうにお金を使えないわたしからしたら、ただただ圧倒される。

もやもやしながら、時には思い切ってお金を使って後悔するよりも、自分への投資を全力で楽しんで幸福度を上げたほうがよっぽど良い。

 

じゃあ、どうやって「理由」を探せばいいか?

そのひとつの答えが、わたしの場合は「投資」だった。