シンガポールに住んで2年半。
おもしろそうな本を見つけ、思わず購入してしまいました。
「くまのプーさん」がシングリッシュで書かれた「Winnie-da-Pooh in Singlish」
誰もが知っているプーさんの本。
タイトルもオリジナル英語版は「Winnie-the-Pooh」ですが、theがdaに訛っています。
高島屋のKinokuniyaにて発見。
ちなみに、「星の王子さま」や「グリム童話」のシングリッシュバージョンもありました。
「Winnie-da-Pooh in Singlish」の内容
中身は英語版と同じですが、それはもうふんだんにシングリッシュが使用されています。
例えば、本の裏に書かれているあらすじ。
まず一行目から意味不明ですよね。
Hand in hand we come
Christopher Robin and I
To lay this book in your lap.
Say you’re surprised?
Say you like it?
Say it’s just what you wanted?
Because it’s yours—
Because we love you. (Winnie-the-Poohより)
英語版と比べてみると違いがわかります。
単語紹介
ネット情報などで調べたもの、自分の解釈が加わっているので、雰囲気だけ参考にしてください。
liao
「すでに」、「了」という意味で使われる、中国語由来の単語。
シンガポール人はbe動詞や過去形を省略しがちですが、文末にliaoをつければ過去形の意味になるという魔法の単語です。
anot
「or not」の省略形。
シングリッシュは何かと省略する傾向にあります。
suka
「like」の意味。
sayang
「愛」、「愛する」という意味で、マレー語由来。
「第1章 プーさんが風船でハチミツを取りに行くお話」を読んだ感想
ぱっと見ていくつも意味不明の単語があったので、Kindleにてオリジナル英語版を購入。
同時並行で読み進め、意味を解読していきます。
英語版では調べた単語が10単語だったのに対し、シングリッシュ版は約130単語。
たった17ページ分(しかも字も絵も大きい)で130も知らない単語が出てくるとは想定外でした。
ネットで調べてもシングリッシュをまとめてくれているサイトでは不十分で、3割くらいは調べきれませんでした。
もちろん英語版もプーさんらしいというか、少し変わった表現などが使われているので、意味はわかりづらい方だと思います。
こちらの方のまとめを参考に、英語版も勉強しています。
【くまのプーさん】あらすじと英文を読む | 1度は英語で読んでみたい!『くまのプーさん』
シングリッシュは奥深い!けどおもしろい
これまでシンガポール人の友達と喋ったり、チャットでやりとりする中で出てきた単語が本の中にたくさん登場していました。
少しでも聞いたことのある単語が出てくるとおもしろいですね。
わたしのイメージとしては、シングリッシュはコテコテの関西弁みたいな感じです。
語尾が訛っているし、方言もあって、初めての人(特にノンネイティブ)には意味不明。
会話によって言葉が微妙に変化したりもして、辞書で調べるのも難しくなります。
さすがに友達の中にはここまでコテコテのシングリッシュを喋るひとは少ないと思います・・・。
現在第2章に突入し、1章で出てきたシングリッシュが何度も出てきているので、徐々に読むのは楽になる気がしています(そうであってほしい)。
シングリッシュの勉強にオススメなサイトには、東京外国語大学言語モジュールがあります。
英語に限らず語学学習に良さそうなサイトですが、シンガポール英語の完成度も素晴らしいと思いました。
英語ができる人でも、初めてシングリッシュを聞くと、あまりの聞き取れなさにびっくりされるかもしれません。