シンガポールの歴史を学べるし、独立時の首相の演説が聞けて良かった、とお勧めされて行くことに。
すでに2年近くシンガポールに住んでいるのに、ちゃんと展示見たことはありませんでした。
その上恥ずかしながら、シンガポールの歴史はうっすらとした知識だけしか持っておらず・・・。
昔はイギリス領で、日本軍に制圧された過去があり、マレーシアから独立した、まだ新しい国、という程度の認識でした。
実際に行ってみると、本やインターネットからは得られない貴重な経験ができました。
シンガポール国立博物館(National Museum of Singapore)
シンガポール国立博物館では、シンガポールの歴史を写真や展示を見ながら学ぶことができます。
また、期間限定の展示会なども開催しており、観光地としても人気のスポット。
アクセス
ベンクーレン駅から徒歩3分。シティホール駅からは徒歩10分程度。
「National Museum of Singapore」
93 Stamford Rd, Singapore 178897
営業時間:[毎日]10:00~19:00
ギャラリーによってはこの限りではありません。
料金
来館予約は不要です。
また、期間限定の展示会について別途料金がかかることがあります。
日本語ツアーは主に10:30に開催しているそう。
詳しくはフロントで確認してください。
館内は撮影不可というわけではないのですが、今回はほとんど写真は撮りませんでした。
シンガポールヒストリーギャラリー
歴史と文化を、時代に沿って紹介しています。
写真や数々の展示で、当時の風景や生活スタイルなどが想像できます。
シンガポールの略年譜と戦争の様子
改めてシンガポールの歴史を振り返り、まとめました。
略年譜なので説明不足ではありますが、博物館でインパクトが大きかったのは、「1942年 日本軍、シンガポールを占領」、そして「1965年 マレーシアから分離、シンガポール共和国成立」の時代です。
歴史に詳しい方ならご存知かもしれませんが、シンガポールは第二次世界大戦時に日本軍に攻められ陥落しました。
展示室には、当時の様子、特にイギリス連合軍が日本軍に降伏を宣言したときの映像も。
シンガポール視点での戦争の様子が描かれているので、日本人にとっては申し訳ない気持ちもあり、複雑です。
シンガポール国立博物館を訪れなければ、知らないまま過ごしてたであろう内容ばかりでした。
日本人として、過去に様々な国を制圧してきたという歴史は受け入れなければ、と思います。
日本軍が使っていたとされる戦車の展示もありました。
とはいえ、シンガポール人のほとんどは日本人に対して恨みを持っているということではおそらくありません。
日本が大好きで、日本人に対してすごく優しいシンガポール人ばかりなので、きっと過去は過去、と考えられているのでしょう。
ありがたいことだと思います。
館内の説明文はもちろんすべて英語となっています。
わたしは英語を読むのも聞き取るのもまだまだなので、ひとつひとつの説明を読んで理解するのは、時間がいくらあっても足りないほどでした。
それでも戦争のあたりの説明は必死に読み、少しでも理解しようと努めました。
時は流れ、マレーシアからの独立。
独立と言っても、実際にはマレーシアから追放される形での独立でした。
当時の首相リー・クアンユーの演説映像の中で、涙を流される姿が印象に残っています。
リー・クアンユーは偉大な方で、シンガポール人はもちろん、シンガポールに住む外国人であっても名前と業績を知っている有名人です。
さらにリー・クアンユーの息子、リー・シェンロンは現在の首相で、外国人のわたしですらシンガポール政府に絶大な信頼を置けると思ったほど。
特にコロナ禍の的確な舵取りや、国民への熱いメッセージなど、この人に任せておけば安心だと感じました。
植民地時代や戦争、望まぬ独立、様々な困難を乗り越えてここまで発展してきたシンガポールの凄さを改めて感じ、シンガポールの歴史に深く触れた一日となりました。
シンガポールの歴史を深く知りたい方は必見、戦争と涙の独立演説
観光でシンガポールに来られた方にも、シンガポール在住の方にもオススメです。
シンガポールが国としてどうやって成り立ったのか、そして日本との関わりが学べる、貴重な施設だと思います。
歴史ある白亜の建物も、一見の価値ありです。